角田光代

1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。


キッドナップ・ツアー
新潮文庫 (2003.7.1)・・・理論社 (1998.11)

五年生の夏休みの初日、私はユウカイされた。誘拐犯は私のおとうさん。 この所、家に帰ってこなくなった父親にユウカイされて、海水浴へ行き、 気に入らないから父親が逮捕されるように仕向け、寺に泊まり、キャンプをし、 自転車泥棒をしてなんとか家へと帰ってくる数週間のお話。


しあわせのねだん
晶文社 (2005.5.30)

直木賞作家、角田光代の、お金とのつきあい方に関するエッセイ集。 昼めし977円、Suicaカード5000円、定期入れ4500円、ヘフティの チョコレート3000円、電子辞書24000円、健康診断0円、蟹コース5820円、 すべすべクリーム4500円、コーヒー2.80NZドル、ヤムヌア(牛肉サラダ) ごはんつき8NZドル、理想的中身40000円、ねぎそば390円、鞄59000円、 空白330円、想像力1000円、携帯電話26000円、イララック1500円、 キャンセル料30000円、冷蔵庫136000円、松茸4800円、ラーメン680円、 クリスマス後物欲35000円、ランチ(まぐろ味噌丼定食)400円、 記憶9800円×2、一日(1995年の、たとえば11月9日)5964円。 「私たちはお金を使うとき、品物といっしょに、何かべつのものも 確実に手に入れている。 大事なのは品物より、そっちのほうかもしれない。」



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