倉知淳

1962年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。


壺中の天国
角川書店 (2000.9.30)

静かな地方都市の稲岡市。 そこに暮らす牧村知子には、10歳の子ども実歩がいた。 しかし、実歩の父親はいない。 そして、知子自身の父親である嘉臣とともに暮らしていた。 そんな静かな町で突然起こった連続殺人事件。 彼らは一体どういう理由で殺されたのか...そして殺人のたびに配られる怪文書。 だんだんと、市民が落ち着きを失っていった・・・


日曜の夜は出たくない
東京創元社 (1994.1.25)


過ぎゆく風はみどり色
東京創元社 (1995.6.30)

祖父と喧嘩して家を飛びだし、10年ぶりに帰ってきた我が家。 そこで方城成一は、謝る時間もないまま祖父は殺されてしまった・・・


占い師はお昼寝中
東京創元社 (1996.6.25)
渋谷道玄坂の古いビルの三階で、「霊感占い所」を営んでいる辰寅叔父。 営んでいると言っても、暇さえあれば昼寝をし続ける怠け者。 もちろん、積極的に客を呼び込もうなんて絶対にしない。 ところが客がやってくると、おもむろに起き上がり、畳を一枚敷いた 台の上から、純白の行者の衣裳を身に纏い、伸ばし放題の蓬髪を白い ハチマキでまとめた格好で客をむかえる。 そして悩みを聞き、いくつか質問をした上で、奇妙な般若心経と巨大な 漆塗りの盃、そして四手をくっつけた榊の枝に文机の上に拡げた半紙を用いて 占いを行なう。
美衣子は、大学入学のため上京した際、挨拶がてら訪れたこの叔父の 仕事場を、持ち前の好奇心ですっかり気に入ってしまって、入り浸る ことになったのだ・・・


幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート
東京創元社 (1999.10.20)


猫丸先輩の推理
講談社ノベルズ (2002.9.5)


猫丸先輩の空論
講談社ノベルズ (2005.9.5)

三十過ぎで定職にも付かず、興味の赴くままにバイトをしながら 生活をしている猫丸先輩。 まるで高校生のような小さな身体と、大きなまん丸の目を持ち、 猫のような忍び足で近づいてくる。 考え方も普通じゃないためか、時々常人では思いつきもしない 発想をして謎を解いてしまう。 そんな猫丸先輩の、日常の不思議な出来事に対する推理の数々・・・


星降り山荘の殺人
講談社ノベルズ (1996.9.5)

ちょっとした事から、上司を押して倒してしまった杉下和夫。 ほとぼりが冷めるまで、カルチャークリエイティブへと回されることになった。 そこでの仕事はマネージャー見習い。 体の良い左遷なのだが、まぁ仕方がないだろう。 マネージャーをする対象は、スターウォッチャーの星園詩郎。 若い人を中心に中年までの女性に絶対的な人気がある、現在我が社が売り出し中の 絶世の美男子で、指を天に向けるポーズがお得意である。 彼と引き合わせられた翌日、早速彼との出張を命じられる。 行き先は、秩父から距離的には比較的近いが交通の便は非常に悪い 埼玉県渡河里岳の山荘であった。 そしてそこで・・・


ほうかご探偵隊
講談社 (2004.11.22)

たて笛(ソプラノリコーダー)の吹き口と先を残し、まん中の筒状の部分を 盗まれてしまった、小学5年の僕、藤原高時。 今はアルトリコーダーを使っているのでもういらない物で、 実害はないのだけど。。。 実は、僕のこの盗難以前にも先週あたりからこのクラスに関係のある 奇妙な物が盗まれ続けていたのだ。 最初は、棟方くんの図工の時間に写生した絵。 次が、成見沢めぐみさんが世話をしていたニワトリ。 さらに、学級委員の神宮寺秀一くんのハリボテの招き猫の募金箱。 そして、僕のたて笛の筒。 どれも、なくても大して困らない不用物ばかり。 つまり、不用物連続消失事件。 一体、誰が何のためにこんな事を??? 僕は早速、推理小説好きの友だちである龍之介君の誘いに乗って、 一緒に犯人探しをすることにした・・・



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